どうすれば社会人がゼロから英語を身につけることができるのかを解説します。
仕事で英語を使えるようになると、ワンランク上を目指すことができます。
同僚より優位な立場になって、見返すこともできます。
中学校で勉強した程度の英語力だし・・・、英会話なんてほぼできない・・・という状態でも大丈夫です。
効率よく費用もかけないで上達することができるんです。
社会人にとって重要な勉強時間の確保の仕方や、モチベーションの保ち方を説明しますので、是非参考にしてください。
目次
モチベーションを保つ方法
まず説明しておきたいのが、モチベーションを保つ方法です。
難しいことをずっと勉強するのは精神的にツライ。
あれもこれも覚えなきゃ・・・と苦しみながら勉強していると、そのうち勉強時間が少なくなり、気がついたら全く勉強しなくなってしまう。
これってかなりあるあるで、誰もが悩むところ。
だからこそ、勉強を続けるモチベーションが大事になります。
モチベーションを保つには、次の方法があります。
1、目標を決める
2、勉強時間を決める
3、趣味は英語の後
それぞれ説明します。
目標を決める
最初に目標を決めておくことは非常に重要です。
つまり、ゴールを決めてそこを目指すことが大事なんです。
ゴールにたどり着かない余計なことはいらないということ。
たとえば、TOEICでハイスコアを出したいなら、英会話の練習をしてもあまり意味はありません。
TOEICには面接がないからです。
自分に必要な勉強がなんなのかを明確にすることで、無駄なく勉強できるというわけ。
そして、なぜ勉強をするのか?なぜ自分に英語が必要なのか?という答えがモチベーションにつながるからです。
必要ないのに勉強を続けるのはかなり難しいです。
ゴールのないマラソンを続けるようなものだから。
英語を身につけて何をしたいのか、仕事だけでなく趣味でもいいので、ハッキリと決めることが大事です。
あとはゴールに向かって進むだけ。
勉強時間を決める
勉強時間を決めて、それ以外では「勉強しない」というのもモチベーション維持に役立ちます。
社会人だと時間の確保が難しいですが、細かく時間を用意することができます。
(勉強時間の詳しい解説はのちほど!)
勉強をする時間はしっかり勉強する。
時間を過ぎてもダラダラ続けず終わりにします。
きりのいいところで終わらせたくなったりしますが、そんなことは考えなくていいです。
時間がきたら終わりです。
そして、勉強をする時間以外では英語について調べたりしません。
趣味としてテレビやネットで英語に触れることがあるかもしれませんが、勉強するぞ!という気持ちはなくてもOK。
もっと気を楽にして、勉強時間とそれ以外を分けてメリハリを付けましょう。
自分が勉強できているのか不安になると、いつでも勉強しないとって気持ちになります。
そんなに気を張り詰めていると、長く続けることができません。
毎日ちょっとでもいいので、続けていくことが大事です。
そのためには、時間を決めて気持ちを切り替えるのです。
勉強時間以外では思いっきり趣味を楽しみましょう。
趣味は英語の後
これは実体験からですが、趣味の時間は英語の勉強の後のほうが良いです。
先に趣味の時間を作ると、どうしても勉強を先延ばしにしやすいです。
たとえば、ゲームだときりのいいところまで進みたいとか、次のセーブまでとか・・・。
せっかく勉強時間を決めたのに守らないことが増えます。
そして、勉強をしないための言い訳を考えるようになってしまう。
ということで、趣味の時間は勉強をしたご褒美のような感覚で、後にもってきます。
後で楽しいことがあると思っていれば、勉強が続けやすいです。
そして、勉強時間外で英語について考えることも少なくなるのでメリハリがつけられます。
英語を話すために必要な勉強時間
日本人が英語を話せるようになるために必要な時間はどのくらいなのでしょうか?
英語がネイティブの人間が日本語を学ぶ時に必要な時間が2200時間とされています。
これは、アメリカ国務省附属機関のFSIという外交官養成局が公表している資料のものです。
英語と日本語が非常にかけ離れた言語なので、これくらいの時間がかかります。
つまり、日本人が英語を話せるようになるときにも、同じくらいの時間がかかることになります。
毎日休まず3時間勉強したとして、2年かかります。
ところが、中学や高校でも英語を勉強してきているので、基礎的なことはなんとなくでも身についています。
学生時代に1000時間ほど勉強するため、実際は1000時間~1500時間くらいになると思われます。
結局どのくらいの期間かかるかと言うと、1日3時間の勉強で約1年間となります。
社会人でも1年間頑張り続けなければならないのか・・・とショックかもしれませんが、ちょっとまってください。
もっと詳しく言うと、個人によって英語を身につける目標が違います。
社会人であれば、ビジネスで使って自分の評価を上げることが目的になると思います。
多くはTOEICを受けると思いますが、TOEICに絞って勉強するのであればもっと時間が短くなります。
履歴書に書いて評価されるスコアは600点以上といわれています。
TOEIC600点を目指す場合の勉強時間はおよそ500時間。
半分まで減らすことができました。
これならなんとかなりそうじゃないですか?
英語をどんなシーンで使おうとしているのか、目標を明確にすることで必要なことをピンポイントに学べるわけです。
そうすれば、勉強時間を短くすることができるので負担が軽くなるというわけ。
効率よく学習するには時間確保が大事
社会人が英語を身につけようとすると、どうしても勉強時間の確保が問題になります。
忙しくて勉強なんてしてられない、というのが現代の一般的な社会人の感覚だと思います。
学生時代の勉強量が嘘のようです。
どうすればいいかと言うと次の方法があります。
・スキマ時間を活用する
・早起きする
・スマートフォンを活用する
それぞれ説明します。
スキマ時間を活用する
普段仕事をしている社会時は勉強時間を大きく確保するのは難しいので、スキマ時間を活用します。
例えば、次のようなものがあります。
・通勤
・料理
・食事
・お風呂
・歯磨き
・掃除
こうした普段仕事以外の時間に英語の勉強をします。
どれも数分で終わってしまうかもしれませんが、それでOK。
「ちりも積もれば山となる」ということわざがあるように、細かく勉強時間を見つけていきましょう。
意外と1~2時間くらいなら確保できるものです。
早起きする
どうしてもガッツリ勉強時間をとりたいという場合は、朝早起きするのもあり。
1時間、ツラければ30分、15分でもいいのでちょっとだけ早起きして勉強時間を作ります。
毎日続ければ結構な勉強量になりますよ。
仕事が終わってから勉強しようとすると、疲れで集中できないです。
なので、できれば仕事の前のほうがおすすめ。
ということで、ちょっとだけ早起きしてみませんか?
ちなみに、前日の夜に準備しておくと、朝ダラダラせずにサッと勉強を始められます。
スマートフォンを活用する
短い時間で勉強するならスマートフォンを使うのがおすすめ。
参考書やノートを用意して机に向かって勉強しようとすると、きちんと時間を確保しないと難しい。
あるいは、オンライン英会話をやろうとすれば1時間ほどの時間を確保しなければなりません。
スキマ時間にはスマートフォンの英語学習アプリがぴったりです。
数分で終わるようなレッスンが用意されているものも多く、社会人の英語学習の強い味方です。
無料で使えるものも多いので、通信費くらいしかかからないのもいいところです。
ただ、ゲームやYoutubeといった誘惑も多いので、利用時間の制限を設定したりしておくと良いでしょう。
スマートフォンを活用できれば、かなり効率よく勉強することができますよ。
文法をラクに勉強する方法
英語の勉強で一番つらいのが文法の勉強です。
学校の勉強で「わけわからん・・・」というイメージを持ってしまうと、文法に苦手意識ができてしまいます。
ですが、文法は英語のルールのようなもので、勉強しないわけにはいきません。
単語を並べるだけでは言いたいことを言うのは難しいですし、相手の言っていることを理解できません。
つまり会話にならないということ。
ではどうすればいいのか?
参考書の場合はなるべくイラストつきでわかりやすいものを選ぶこと、アプリなら問題が短文の物を選びます。
そして難易度は中学レベルでOK。これ重要。
実は中学校で勉強した程度の文法が、英会話のほとんどだったりするんです。
なので、難しい勉強をするのではなく、中学レベルの文法を見直すことを重視します。
TOEICでも中学レベルの文法がきちんと理解できていればハイスコアを目指せます。
学生の頃は大変でも、大人になってから勉強し直すと理解できることもあります。
さらに、先程言ったとおり文法は英語のルールです。
ルールが大きく変わることはほとんどないため、勉強量が一定なんです。
時代によって多少言い回しが変わることはありますが、基本的な部分が変わってしまうことはありません。
つまりゴールが見えているわけ。
実際、英語の勉強はほとんどの時間が新たな単語や熟語を知ることで、文法の理解はほんの少しなんです。
社会人でも1ヶ月~2ヶ月で見直すことができます。
なにせ中学時代に1回やってるわけですから、理解が早いんです。
「教科書では難しかった文法が、大人向けの参考書やアプリなら大したことなかった」
なんてこと、意外とあるんですよ。
文法を多少間違えたとしても犯罪になるわけではないし、社会人なので点数を気にする必要もないです。
テストや受験勉強の印象があるので「間違いたくない!」と意識しがちですが、大人になった今なら何度間違えても大丈夫なんですよ。
単語力を付けたいなら
ある程度文法を身につけてきたら、簡単な単語だけでなく、ビジネスでも役立つような単語を覚えていく必要があります。
文法は中学レベルでも、単語は社会人に適したものを使わなければなりません。
業界でよく使われる単語というものもあると思います。
どうやって単語力をつけていくかと言うと、次の2つの方法があります。
・反復練習
・実践練習
反復練習は単語帳やアプリなどで、新しい単語を何度も繰り返し勉強するという方法です。
1回では覚えられなくても、何度も繰り返しているうちに徐々に記憶に残っていきます。
ただ、これだけだと時間がたつと忘れてしまいます。
そこで役立つのが実践練習です。
これは、文法に当てはめて実際に文章化して使ってみるというものです。
なるべく自分の環境に適したリアルな表現のほうが覚えやすくて良いですが、多少むちゃくちゃなシチュエーションでも良いです。
ちょっと覚えにくいなぁ・・・と感じる単語や熟語を、実際に自分が使うとしたらどうするかな~?と考えならが文章を作るんです。
単純に頭で記憶するだけでなく、活用することで体に覚えさせるような感じです。
文法の復習にもなりますし、使いこなせないとしたら文法の弱点がわかるわけです。
これはTOEICに出てくる単語を覚えるときも役立ちます。
試験にも役立ち、さらに会話でも役立つ練習方法なんです。
実践練習の時に人に話しかけてもいいですが、しっかりオンライン英会話の時間がとれない社会人におすすめなのは「独り言」です。
とにかく独り言で、ぶつぶつ言いまくるんです!
単語アプリをやって安心するのではなく、実際に使うというところまでやってみてください。
ただし、周りに人がいると変な目で見られる可能性があるので、部屋で1人のときが良いかなと思います(笑)
家事をしながらとか、お風呂に入りながらとかだとやりやすいです。
発音の基礎を身につける
次に、英会話に必要なことと言えば発音です。
発音を知ることで、しゃべるだけでなく聞き取ることもできるようになります。
ここで大切なのは、フォニックスと発音記号を覚えるということです。
フォニックスというのはアルファベットの発音の仕方、発音記号は単語の発音を表した記号のこと。
英語ってどんな音を出すのか?という、アルファベットの音作りの勉強ですね。
これは発音の基本的なことで、参考書だけでなくYoutubeなどでも日本人・外国人講師が解説しています。
時間のない社会人ならスマホでYoutubeをみて、勉強するほうがラクかなと思います。
初心者は「日本語なまり」がどうしてもでやすいので、完璧に発音しようとしなくていいです。
正確な発音は後々修正しながら身につけていけばよくて、最初からネイティブと同じようにするのは無理です。
いきなりハードルを上げるとモチベーションが維持できないので、最初は基本だけにしぼりましょう。
その後、アプリや参考書を使ってネイティブのマネをしながら、徐々に発音やリズムを近づけていけばいいです。
頭で覚えるというよりも、歌やダンスに近いかもしれません。
声マネや音マネをしている芸人さんがいますが、それに似ていて英語の音マネを身につける感じです。
日本語の音との違いを体感してみてください。
最初は慣れない音に恥ずかしさもあるのですが、独り言で発音の練習をするなら時間がない社会人でも誰にも知られずにサッとできます。