ちゃんと勉強してるはずなのにTOEICで450点が取れない、そんな人は勉強法を間違えています!
いきなり厳しいことを言ってしまいましたが、これ現実なんです。
どんな勉強をすれば450点に到達するのか、そもそも450点ってどのくらいの英語レベルなのか、お教えします。
自分の英語力と目標をきちんと把握して、結果につながる勉強をしていきましょう。
目次
TOEIC450点のレベルと平均点
TOEICで450点を取るには、まずそのレベルを知っておくべきです。
なぜ450点が取れないのか、その原因がわかります。
そして、TOEIC受験者の平均点を知ることで、自分の目標がどのくらいの位置なのかを明確にします。
最初に目標を正確に定めることで、勉強のブレを少なくし、時間を効率的に使えるようになります。
TOEIC450点のレベル
実際、目標450点はどのくらいの英語力が必要なのか?
だいたい400点~500点の人は、高校生までの基本的な文法を少し理解しているという程度で、まだ力不足です。
文法理解に穴があり、単語も知らないものがたくさんある状態。
短文ならなんとか読めるけど、長文になると何がなんやらサッパリわからない。
リスニングのレベルでいうと、多少短い質問であれば聞き取れるというくらい。
自分から意見を言うのは難しいというレベル。
つまり、基本的な文法と頻出単語の勉強、TOEICでよく出されるリスニング問題の理解。
このあたりを強化していけば、自然と450点くらいには達するということ。
実は、残念ながら就職活動でもこの点数ではアピールにならないことがほとんどです。
ちなみに、就職活動でアピールできるのは600点以上、ビジネスで英語を使うなら800点前後は必要とされています。
TOEIC受験者の平均点
2017年に実施された10回のテストの平均点が発表されています。
これによると、TOEIC受験者の平均点は「580点」。
もう少し細かく分けてみますと、リスニングの平均点が「318点」、リーディングの平均点が「262」点とのこと。
平均点は実施した年によって変動しますが、570点~590点程度になります。
ここから考えると、TOEIC450点は平均点以下のスコアということがわかります。
素直に受け取ると、「みんなと比較すると大した英語力ではない」と思ってしまうかも。
しかし、平均点から100点くらい下なので、「多少間違えても目標を達成できる」と捉えることもできますね。
実際かなり余裕をもって臨めるスコアだと思います。
スコアアップは後でやるとして、まずは450点を目指してみましょう!
英検に換算するとどのくらい?
TOEIC450点は英検に換算するとどのくらいになるのでしょうか。
英検はTOEICとは試験の内容が違うため、正確に置き換えられるわけではありません。
まずは英検とTOEICの違いを説明します。
TOEICと英検の違い
違いは次のようなものです。
・単語
・文法問題
・文章量
・スピーキング
ここでは簡単に説明しますが、英検のほうが難しい単語が登場し、基本的な文法問題は出題されません。
そしてTOEICにはないスピーキングのテストもあります。
どちらかというと英検のほうが難易度が高いと思われます。
なので、ここでの換算はおおよそのものでしかないことをご理解ください。
TOEIC450点を英検に換算
まず、TOEIC450点は簡単な会話なら少しだけ可能ですが、基本的な文法や単語の知識が不足しています。
意思疎通することができるのは限定的なレベルとされています。
一方で英検は、高校レベルの準2級・2級で日常生活・社会生活に必要な英語を理解して使えるというレベルになります。
つまり、TOEIC450点は準2級より下となります。
一番下の5級は中学1年生レベルで、初歩的な英語が理解できるという程度。
流石にここよりは上だと思うので、4級~3級になるでしょう。
つまり、TOEIC450点はだいたい英検4級~3級の能力と考えて良さそうです。
ただ、先に書いたとおり、TOEICと英検は能力の診断方法が違うため、正確ではありません。
中学レベルの4級や3級にビジネス英語は出てきませんからね・・・。
ただ、基本的な英文法の理解度、リーディングの能力は当てはまっていると思います。
勉強時間を確保する方法
リクルート(スタディサプリ)の調査では、TOEIC受験者の81%が1日1時間未満の勉強で目標スコアを取ろうとしていることがわかっています
そして目標スコアを達成しているのは全体の約70%だそうです。
つまり、1日1時間以上の勉強を目指すと、結果に現れる可能性が高いです。
どうやって勉強時間を確保するかというのは、生活習慣によって違いがあるので一概には言えません。
しかし、スキマ時間に勉強する癖をつけると意外と時間があります。
人間って忙しいように感じていても、本当に時間がない人ってそれほど多くないです。
時短で済ませられるものはさっさと終わらせる。
炊事洗濯などなど。
趣味の時間を確保したいのもわかるんですが、その時間を半分でも英語に使ってみてください。
あとは、通勤通学、お風呂、食事中というのもあり。
寝る前に30分くらいとか、ちょっと早起きして勉強することもできます。
そうやって細かく時間を確保すると、1時間~2時間くらいにはなると思います。
そうしたスキマ時間に勉強するなら、サッと始められるアプリを使うとラクです。
参考書とかオンライン英会話とかだと、きっちり時間を確保しないと無理ですからね。
スキマ時間に勉強となると、スマホアプリが最適。
ほんとスマホ様様ですよ。
TOEIC450点のリスニング勉強法
TOEICのリスニング問題で点を取るには、英語のリズムと発音に慣れておく必要があります。
英語音声の教材などを使ったり、英語のニュース番組を見るなどでも良いです。
おすすめなのは、音声をちょっとだけ速くして聞くことです。
速度を1.5倍程度に上げて慣れておくと、TOEIC本番のリスニングが少しゆっくりに聞こえます。
例えばスタディサプリという英語学習アプリは音声の速度を0.75倍~2倍に変更できます。
しっかり確認したいときはゆっくりにして、耳を慣らすときは速くして使います。
一文を聞いたら書き起こしてみると、聞き取れない単語が明確になります。
これをディクテーションといいます。
自分が聞き取れる部分と聞き取れない部分を理解して、聞き取れないところを重点的に勉強します。
さらに、自分で発音してみると聞き取りやすくなります。
なぜかというと、人間は自分で発音できる音を聞き取る能力があるからです。
英語の音声についていくように一緒に喋ってみましょう。
リズムにも慣れることができるのでおすすめです。
TOEICのリスニングパートは、リーディングパートより難易度が低いです。
文章が比較的簡単なものが出題されるので、得点が取りやすいです。
最初は大変ですが、聞き取れる耳を作っていけばどんどんスコアに現れるので頑張りましょう!
TOEIC450点のリーディング勉強法
次に、TOEICで450点を取るためのリーディング勉強法です。
先に説明したとおり、まだ基本的な語彙力や文法力が足りていません。
単語と文法の勉強法に分けて説明します。
TOEIC450点の単語勉強法
単語を覚えるためにがむしゃらに書けば良いということはありません。
漢字の練習と同じような感覚で、単語をノートにたくさん書いて覚えようとする人がいますが、効率が悪いです。
TOEICはライティングのテストがないため、書くよりも聞いたり読んだりしたほうが良いんです。
さらに頭で具体的にイメージすると、効果が高まります。
頭の中で映像化できるようになると、文章を読んだり聞いた時にパッと頭に浮かぶようになります。
単語用の教材はたくさんありますが、TOEIC対策のできるものであれば大丈夫です。
TOEIC450点の文法勉強法
TOEIC450点を目指す人は、文法知識が足りていません。
中学・高校レベルの文法をしっかりやり直すのがおすすめです。
教材で覚えた文法に、自分で単語を当てはめて使ってみるとおぼえやすいです。
自分の身の回りにあるものに置き換えてみると、イメージしやすいので頭に残るんです。
参考書とにらめっこして難しい解説を読んでも、頭に入れるのは大変ですよね。
実際に使ってみるほうが早いです。
スキマ時間にアプリで文法問題をサッと解いたら、その文法を使って文章を作ってみる。
こうして細かく積み重ねていけば、気がついたときには大きな財産になっています。
文法は英語の土台というか枠組みで、いわゆるルールです。
時代によって多少変化がありますが、基本的な部分は変わらないものです。
ということは、覚える量というのが一定ということ。
無限に増え続けるものを覚えるのではなく、勉強していればマスターできるものです。
さすがに450点レベルで完全に理解する必要はありませんので、気を楽にして勉強しましょう。
さらなるスコアアップに向けて
ここからはTOEICで450点を達成した人へのアドバイスです。
次の目標として最適なのは、履歴書などに書いてアピールできる600点になると思います。
このレベルは短文長文ともにある程度聞き取り、読み取りができるくらいです。
リスニングでは、細かい部分は聞き逃してしまうけど、ざっくり何を言っているのかわかるという感じ。
リーディングでは、基本的な文章を理解できるし単語も大体OK。
複雑な長文になると混乱しちゃうという感じです。
基本的なことは抑えられているので、あとはミスがないように清聴・精読の訓練をすることです。
また、TOEICのテストは各パートごとに問題の特徴があり、効率よく点を取るコツがあります。
しかし、初心者からいきなりこうしたコツに頼るよりは、しっかり土台を作ったほうが、結局の所は安定してスコアを伸ばせます。
しかもテストの仕様が変更された時に対応できないので、細かい技術はもっと点数が取れるようになってからでいいです。