海外ドラマで英語を勉強する時の2つのポイント

海外ドラマで英語学習する時の2つのポイント

Idiomやセリフを必死に真似しましょう。英語は覚えるだけで話せるようにはなりません。

すなわちインプットとアウトプットの繰り返しを行いましょう。

海外ドラマは生きた英語を学べる最強の勉強マテリアルになります。

ご自身の英語のレベルにもよりますが、まず初めは簡単な文章から覚える事をお勧めします。

1エピソードまるごと覚えるという無理な事はせず、どういった状況で特定の言い方やフレーズが利用されているかにフォーカスしましょう。

完全に暗記するのが難しければ、フラッシュカードを利用し、一フレーズ毎記入していきます。

そのフレーズを覚え、発音する際には「完全に」ドラマや映画で発せられていた通りにしゃべります。紙上に書き写した後に、学校で習うような英語の発音をしてはいけません。

カタカナ英語は厳禁です。

万一、その通りに発音できるか不安な人は、その一部分を録音ないしは、ビデオを撮り繰り返し繰り返し聞き、発音します。

完璧に録音したものに近づくように。

なお、鑑賞後に内容や感想を即興で口にしてみる。

海外ドラマ・映画で存分にインプットした後は、アウトプットの時間です。

一人ないしは友人やご家族に感想を英語で表現してみましょう。

よくエンディングのクレジットシーンで「あー!よかった。」や「なんでこんな終わり方なの!!!!」と思わず発しますよね。

それらの表現方法を英語でしてみる事です。

それに慣れてきたら1分間やご自身で時間を設定し、その間エンドレスに見た内容について話す事です。

もしあなたの周りに英語を話す友人や外国の友達がいるなら是非共有しましょう。

彼らと話しているうちに慣用句も登場して、もっと自分の英語力のスキルアップにつながります。

または俳優がPRリリースしているビデオクリップを観ながら、自分が共感した点について、映像中に登場した相槌を真似しながら、ビデオを相手に発言してみるとかも有効かと思います。

とにかくなりきってみることです。

自分のレベルにあったドラマを選ぶ

話せるようになりたい英語を特定しましょう。

勿論撮影時期、場所、俳優さんによって話す英語が異なります。

オーストラリア英語を学びたいのに、アメリカ出身の俳優が出演する映画ばかり見ていたら、習得するスピードが遅くなりますよね。

あくまで海外ドラマや映画で効率よく学ぶということを考えれば、作成背景を予めリサーチするのもアリだと思います。

とはいっても各映画は忠実に再現しようとするため、アメリカ出身の俳優でも特定のアクセントを習得されているのが現状ではありますが、やはり本場のアクセントを話す俳優と、習得した後に話すのでは、オリジナリティが薄れてしまうので、その点に着目するのもありかと思います。

また知識を深めたい分野で、尚且つ好きな俳優が出演しているなら大大大チャンスです。

ファッションが好き・SFが好き・時代ものが好きな人が全く無関連な映画も見ても、英語学習には役に立たないと思います。

語彙をもっと増やし、ついでにそれらの発音を映像上で学びたい人は是非挑戦しましょう。

自己学習では身につきづらい、専門用語も好きな俳優が主人公で話しているなら、頑張って聞き取ろうとするはずです。

自分が好きな分野なら、覚えた分日常的に使用できる頻度も上がるはずです。

ここでは慎重に音声スピードをゆっくり聞き取りながら、不明な単語は即メモし、後でフラッシュカードに書き写せるストックを準備しましょう。

できれば単語と共に、発音の仕方にも耳を傾けてみることです。

せっかくの英語勉強なのに、終始英単語暗記に特化してしまったら勿体ないですよね。

単語と発音を出来るだけ、映像上から汲み取る勢いで時間はいくらかかってもここは踏ん張りどころです。

是非根気よく続けましょう。

ちなみに見終わったあとに自分用の語彙帳を作る事になると思います。

その際は視聴したドラマの映像の一部や俳優を切り取ったコラージュを張り付けたりしながら、ご自身で身に着けた単語を記していくのも、ドラマ毎にオリジナル単語帳が出来上がって素敵だと思います。

もっと好きな分野を頑張って覚えようという気になりますよね。

自然な日常会話を学ぶ

英語の文法は忘れましょう。

皆さんは実際、英語を話せるようになる為には必ず文法はマスターしないとと思われていますよね。

しかし教科書に載っているようなものをひたすら求めて、それを映像上で習得しようとすると効率的ではありません。

たとえば対面で会話するシーンの場合、必ずしも代名詞を使いませんよね。

何故なら話している相手は一人しかいないのだから、当然のことだと思いますが、日本語に置き換え考えてみても一緒です。

「あなたは今日何をしましたか。」と面と向かってぎこちない日本語を友人にあえて話しますか?

その状況と似たような感じです。

目覚ましく状況が変わる映像の世界で、いかに順応に学べるかがカギとなって来ると思います。

即ち一字一句文法的に則た完全なセリフを言うはずがないのです。

また日本語へは訳そうとしないでください。

日本語字幕にしているのに、日本語に訳すべきでないというのは極めて逆説的ですが、なるべく英語のニュアンスをピックアップすることが大切だということです。

なるべくできるのであれば日本語字幕にもあまり頼りすぎることなく、ニュアンスで会話の内容を汲み取るのも重要です。

たとえば読書の際も同じことが言えます。

意味不明な単語にばかり、いちいち着目していたらその本が本来伝えたい意図を汲み取れなくなりますよね。

何故ならその単語を知ろうとするあまり、全体を理解しようとしなくなるからです。

はじめのうちは100%理解できずとも、基本的なことですが、登場人物の表情や言い方にも注視しながら物語の展開を追っていきましょう。

ドラマに出てくる英語はなるべく単語ごとではなく、フレーズごとに覚えるのが有効的です。

字幕でみるべき?効率的な勉強方法

日本語字幕を初めのうちはオンにするのをお勧めします。

日本語字幕をオンにしながら、あるえいがを視聴中、印象に残った場面がありましたのでご紹介します。

例えばディズニー映画の『アナと雪の女王』では、アナがエレサに向って「もっと美しい」という場面を”Beautifuler”と言っています。

従来の文法的には間違っているが、そういう考え方もあるよね!と実際勉強になりますよね。

特にお子様向けの映画であるからこそ、こどもが言い間違いしやすい単語やそのようなシチュエーションをDisneyが体現しているのです。

とはいうものの英語の文法的には間違っている上記の言い方ややり取りを、初めから聞き取り理解するのは難しいと思います。

確かに英語圏特有のジョークや文化を背景知識として知っていない限り、理解に苦しむケースが多々あります。

典型的なのがコメディです。

たとえば日本のコメディは漫才やコント等多岐にわたりますが、日本語を良く知らないアメリカ人の知人にとっては、「何が面白いのか良くわからない」と言っていたのも印象的でした。

以上を踏まえ、例に挙げた『アナと雪の女王』の上記の場面では、beautifulerではなくmore beautifulが通所の正しい英単語であることを知らない、あるいはそのような文法が頭に入ってない場合は、その場で何を話題として取り上げられているのか、何でそれがジョークとしてウケるのかよくわかりませんよね。

その補助をきちんとしてくれるものこそのが、日本語の字幕なのです。

日本語の字幕は映像上の物語の理解を促進するだけではなく、外国文化や物語の奥深さを踏み込んで教えてくれる重要な勉強ツールなので有効活用しましょう!

なお、チャレンジ精神旺盛の方は、英語のプレゼンやキッズ向けのアニメ等を英語字幕でトライしてみましょう。

たとえばTED TALKやお子様向けのアニメはゆっくりとしたナレーションが特徴です。

留学経験がある私は渡航前にある程度の量のTED TALKを積極的に聞き、字幕と自身の理解度を照らし合わせていました。

その際にディクテーションもできるなら尚よいと思います。

ただ音読するだけではなく、抑揚にも注意したら外国人がどのような箇所にアクセントを置き、強弱付けて話すかも同時に学べてしまいますよ。

TED TALKでは、プレゼンターの表情とジェスチャーにも着目すると、一番伝えたい重要なポイントのときは、

・間を置いているか
・置いているとしたらどれくらいの長さか
・声の強弱はどうか
・フレーズごとにどのように発音しているか

に注目して、見てみましょう。

その通りに真似してみるのも忘れずに。

海外ドラマで勉強する時の注意点

余裕があったら覚えたidiomの丁寧な言い方、同義語はないか視点を変えてみましょう。

貪欲に、覚えた単語をもっと違う言い方がないか調べます。映画の中で知ったものに満足してはいけません。

何故ならせっかく覚えても、もしかして古い言い回しだったり、現地の人たちはもっと違った言い方をしているかもしれないからです。

覚えた単語をもっと違う言い方で言える方法はないかという思いで、単語の暗記を頑張れば一単語に多くの単語を紐づけて覚えることが可能です。

画面から聞こえてきた通りの発音を心掛け、ジャパニーズイングリッシュから脱却しましょう。

たとえば“at home”は日本語のカタカナで言う‟アットホーム”ではありません。Tの音はネイティブが話すと、ほとんどと言っていいくらい聞こえません。

周囲に外国人の知人や、発音のいい英語の先生を見つけ、発音の矯正をしてもらうのもアリだと思います。

実際に聞こえてくる音と自分が発する音が重なるかにフォーカスし、日本語のカタカナに言い換えてしまうのは英語の発音上達を妨げるので、今すぐ止めましょう。

“I am going to”も同じです。辞書に書いてある通りに発音する癖は止めましょう。発音記号も見直す必要はありません。

海外ドラマを利用して、その場でフレーズを発音しながら身につけて行きましょう。

海外ドラマで勉強するメリット

英語で分かる癖を獲得できます。

上記に記したように、初めは日本語の字幕に頼ってしまうかもしれませんが、同じコンテンツを字幕はあまり目にすることなく、視聴すると英語で分かる癖がついてきます。

実際これに尽きるかもしれませんが、海外ドラマで身に着けた英単語とIdiomは外国人と話すときのネタになります。

今はアプリ上でも外国人と友人になって会話を楽しめるアプリも増えてきていますので、有効活用し自分がドラマで学び覚えた単語をどんどんアウトプットしていきましょう。

せっかく覚えた単語を覚えても実生活で使えるようにならなければ、意味がありません。

視聴中に出てきた単語やイディオムも実際使ったもん勝ちなので、多くの機会を利用しましょう。

アプリで友人の輪を広げたり、英会話スクールに通っている方なら講師の方に積極的に話してみます。

その会話をしている中で、新たに違った表現方法を学べるチャンスがあるかもしれません。

実は『LOST』の大ファンの私は、留学先でたまたま『LOST』についてアメリカ人と会話する事になり、気が付けば1時間強経過していました。(笑)

お互い好きなモノを題材に話しているとそれだけで相手との距離は縮みますし、英語も上達するのでまさに一石二鳥です。

このように海外ドラマを見ながら英語学習をする方法は多岐にわたり、考え方やメソッドを取り入れるだけで高額なスクールに通わずとも英語をある程度までは話せるようになります。

みなさん、英語学習を引き続き一緒にがんばりましょう!