英語学習用アプリ「Polyglots」(ポリグロッツ)を使った英語勉強は、英語力アップにつながるか?
スマートフォンが広く普及している今、英語の勉強に何らかのスマホアプリを利用している人も多いのではないでしょうか。
英語学習アプリって、かなり数が多いですよね。
英会話表現を学ぶ、リスニング練習用、ひたすら発音練習のため、と目的もさまざま。
あまたあるアプリの中から自分の目的に合い、コスパの高いものを見つけ出すのはなかなか大変です。
今回ご紹介したい「Polyglots」というアプリは、もともと英語のリーディング練習に利用していたものです。
当初は毎日記事を読み、英文に触れるということを目標に利用開始しましたが、意志の弱い私はだんだん利用頻度が落ちていき、しまいには全くアプリを開くこともなくなり…。
それが最近になって、またリーディング練習を再開しようと久しぶりにアプリを開いたところ、以前よりかなりバージョンアップしており、リーディング以外にもいろいろな英語学習に使える便利アプリに変わっていました。
再び使うようになってわかった、このアプリの優れている点と逆に使いにくい点についてレビューしたいと思います。
ポリグロッツの使い方とメリット
今は様々なコンテンツが追加されていますが、元々はリーディングに特化したアプリでした。このアプリを利用するメリットと、楽しく勉強を続けるための便利な使い方についてポイントをまとめました。
・様々な媒体から転載される記事が読め、ジャンルも多岐にわたる。(「ゴシップ・セレブ」なんてカテゴリーもあって、芸能ニュース好きにはうれしい。)
・「日本語訳のある記事」「リスニングができる記事」などカテゴリー別になっていて、自分の目当ての記事へのアクセスが簡単。
・記事タイトルに5つ星表記で難易度が必ず表示されており、自分の英語レベルに合った記事を探しやすい。
・記事の中でわからない単語があった場合、ワンタップで意味を表示できる辞書機能が便利。発音もその場で聴ける。
・単語帳機能が優秀! 記事を読んだ際に調べた単語が自動的に登録され、紙の単語帳のように暗記ツールとして使えるうえに、スペルテストなども行える。私がこのアプリの中で最も便利だと感じている機能。
・ペースメーカーの機能(自分の英語レベルのWPM《1分間に読める単語数》を基準として、記事が自動でスクロールしていく。記事を読むスピードを意識する訓練になる。また、ペースメーカーを使用しない場合でも、記事読破までにかかった時間を測ってくれる(記事下までの画面スクロールにかかった時間を計測)。→WPMを表示してくれ、また自分と同レベルの人の平均WPMを教えてくれるので、励みになる。→記事を読んだスピードを表示してくれる機能は素晴らしい。TOEICでも英検でも検定試験は時間制限があるので、リーディングのスピード感を養うことは大切。読み流しながら大意を掴む訓練にもなる。
・自分のスマホに保存されている洋楽を字幕付きで聴くことができるおまけ機能?もあります。好きな歌の歌詞なら頭に入りやすいし、歌詞の内容がわかることでより味わい深くなる。
ポリグロッツを使いこなすのに必要な英語レベル
リーディング学習にとっても便利なポリグロッツですが、リーディング初心者にも使えるのでしょうか。
このアプリは日本人の英語学習者向けと思われるので、記事以外日本語で表記されており、「いきなり英語だけでサイトの構造など全くわからない」ということはありません。
なお、記事についてはいろいろな媒体から集めているので、難易度はバラバラです。
ネイティブ向けに書かれている記事も多いため、難易度の高いものは、単語も難しく文章も複雑で、英語上級者でなければなかなか読みこなせないでしょう。
反面、英語学習者向けの日本の媒体から転載されている記事などもあり、こちらは難易度は低め(大体★2つが多く、単語は易しめ)。
リーディング初心者はこちらの記事から始めて、慣れてきたら自分の興味のあるジャンルの、難易度低めの記事にステップアップしていきましょう。
なお、難易度が同程度の記事でも、時事問題や経済ニュースといったジャンルよりは、トラベルやライフスタイルなどのジャンルの方が読みやすくオススメです。
なかなか便利なのに、しばらく使わなかった理由
これだけメリットがあるのだから、リーディング特訓にもってこいのアプリのように感じますが、冒頭でも述べたように、最近は使用頻度がめっきり落ちていました。
続かなかったのには理由があります。
・単語調べをせず読み通せるような易しめの記事が少なく、1記事読み終えるのにものすごく時間がかかった。読破しても自分が正しく内容を理解しているかもわからず、達成感も得られないので、飽きてしまった。
・有料会員しか利用できない機能が増えてきたが、あまり課金したくなかったため、お金のかからないアプリを探そうと思った。課金したくなかったのは、スクールに通うのとは違い、独学であれば意志が強くないと勉強を継続するのが難しく、課金に見合った成果を得られないと考えたから。
再び使って感じたこのアプリのデメリットとは
リーディング特訓のために再び使ってみようと思ったこのアプリですが、デメリットと感じる点は以前とあまり変わりませんでした。
また、私が利用していた頃より大幅にバージョンアップした分、逆に改悪になったと感じる部分もあります。
・難易度が易しめと表示されている記事(たとえば★2つ)でも、そんなに簡単ではなく、知らない単語をいちいち調べているうちに途中で飽きる。また日本語訳のない記事の場合、フワッとしか内容が理解できないので、読破しても達成感が全く得られない。
・記事のリスニングや理解度チェック機能など、有料会員にならないと使えない機能の方が多い。
・リーディングのみでなく、いろいろなコンテンツが用意されているのはすばらしいが、いろいろあり過ぎるが故に画面がわかりづらくなっている。自分が使えない機能であってもアプリ上すべて表示されていて(グレーアウトし、クリックできないようにはなっているが)、紛らわしいし、使い勝手が良いとは言えない。
このアプリは無料ではなく、有料会員になって使ってもらうことを前提に構成されているのかもしれません。
以前は記事のリスニングも無料で出来ていたので、有料会員のみの限定機能になってしまったのもとても残念です…。
使って感じたことのまとめ
無料でも使えるけど、有料会員は使えるコンテンツが豊富で、効率良く英語4技能の学習が可能に無料だと使えない便利機能も多いのですが、逆にリーディングだけできればいいという人には十分なアプリかもしれません。
リーディングだけなら無料で、いろんな媒体から転載してきた様々なジャンルの記事が読めるからです。
「The Japan Times Alpha」や「Asahi Weekly」など日本の英語学習者向けニュースなどのカテゴリーも選べ、こちらの記事については難易度が低めで読みやすいものも多いです。
リーディングのトップページも自分でカスタマイズ可能で、自分の読みたいカテゴリーのみ初めから表示させるように出来て、目当ての記事を探しやすくなっています。
なお、有料会員であれば、記事の理解度チェックや発音チェックなどのいろいろな機能やTOEICテスト対策、英会話表現などさまざまなコンテンツが利用できます。
また、有料会員も1種類ではなく、月額480円~6,500円/7プランと幅があるのも大きな特長です。
安いプランであれば、使える機能やコンテンツは少なくなりますが、自分が必要としないものに課金しなくても済むという点では経済的といえるのではないでしょうか。
そのうえ、チケットを購入することでアプリ上のオンライン講座の受講が可能に! プライベートのスピーキングレッスン、グループレッスンの旅行会話やビジネス英語ライティングなど、実用的な講座がいろいろあります。
入会金や年会費もかからず、アプリのみで予約や受講も完結し、簡単で手間もかかりません。
月額料金が一番高いプランにはこのオンラインレッスン回数券が数回分ついてくるので、アウトプットの学習もできます。
うまく使えば、実際にスクールに通って勉強するより、時間的にも経済的にもお得かもしれません。かなりコスパが高そうですね。
一時全く使わなくなったアプリですが、改めてチェックするとリーディングの特訓にかなり使えるアプリだと感じました。
そのうえ以前よりパワーアップして、リーディング以外の学習にもかなり使えるし、真面目にこつこつやれば、コスパ最強!のアプリとなるかもしれません。
なかなか良い英語勉強法が見つからないという方は、ぜひこのアプリを試してみてください。まずは無料会員からでも気軽に始められますよ。