ラジオ英語講座を使った勉強方法
せっかく英語の勉強をしようと考えているのに「リスニング対策をしたいから、とりあえずラジオ英語講座を聞き流してみよう」という姿勢では活用するだけでは4割程度の理解のままになってしまいます。
ラジオ英語講座を効率的に使って勉強するための基本的な勉強法は3つです。
1つめは、「リスニング(聞く)」、2つめは「ディクテーション(書く)」、最後は「シャドーイング(話す)」です。
「リスニング」ではラジオの講座内容を聞き取ることに集中し、まずは情報をインプットします。
「ディクテーション」では、聞き取れた英文を紙に書きだし、アウトプットします。
「リスニング」と「ディクテーション」を同時にできるのが理想ですが、慣れるまでは聞いてから書くというように実践すると良いと思います。
ディクテーションをすることで、書きとるために聞くという状況になるため、リスニング力の向上が期待できます。
ディクテーションできなかった部分は、文法理解力や単語理解力不足な部分です。
自分の弱点となっている箇所が視覚的に認識できるので、復習にも役立ちます。
「シャドーイング」では、英文を聞きながら、同じ内容を追いかけるように実際に話します。
聞きながら話すことで、実際の英会話ならではのリズム感や発音のリンキング、イントネーションを感じながら学べるのがポイントです。
はじめは、自分のディクテーションしたメモを一緒に見ながら、次はメモなしで、最終的には暗唱で言えるようにと段階的にチャレンジすると上達が早くなります。
ラジオ英語講座を活用したこの3つの勉強法を組み合わせることで効率的に勉強することができます。
ラジオ英語講座のメリット
ラジオ英語講座のメリットは3つです。
1つめは、なんといっても無料で利用できることだと思います。
費用がかからない分、気軽に英語の勉強をはじめることができます。
一度お金をかけてしまうと、自分に合わない学習法だったとしてもなんだかもったいないからと継続してしまい、時間も労力も無駄にしてしまいがちです。
ラジオ英語講座は無料で利用できるので、合わないと感じた時は違うチャンネルにさっぱりと変更することができます。
2つめは、リピートできる点です。
聞き逃した講座は、指定配信期間中であればインターネットでも聞くことができます。
テレビ英会話スクールや英会話教室のように相手がいる勉強法ではないので、自分の予定に合わせて学習計画を組むことができ、予定に幅を持たせることもできます。
また、同じことを何度も聞くのは、相手に対して失礼だと遠慮してしまいがちですが、録音やインターネット配信の放送を利用すれば遠慮などする必要なく自分が理解できるまで何度でもリピートできます。
3つめは、学習予定が自動で作成されることです。
ラジオ英語講座は放送スケジュールによってカリキュラムが決まるので、自分で「次は何を勉強しようかな…」と悩まなくて済みます。
何から勉強したらいいか迷いがちという人は学習スケジュールに時間を割かれることがなくなり、時間の短縮につながります。
ラジオ英語講座のデメリット
ラジオ英語講座は、「短期集中で英語の勉強をしたい」「勉強するべき部分が限定的」と考えている人にはあまりむいていません。
まず、ラジオ英語講座を利用して勉強する方法はじっくりゆっくりと着実に上達する方法です。
1ヶ月聞いたからといって急激な変化を実感することは極めて少ないと思います。
また、自分のやる気がある時や、時間に余裕があってガンガン進めたいときでも、ラジオ英語講座の放送スケジュールは変更できません。
自分の苦手な部分だけを集中的に勉強したいと思っても、作成されたカリキュラムは変更されることなく、良くも悪くも淡々とスケジュール通りに進みます。
あくまでも、放送スケジュールに合わせて進むため、自分のためのカリキュラムを作成することができないのです。
「スピード感重視で勉強したい」「勉強したい部分が明確に決まっている」という人はラジオ英語講座だけでなく他の勉強法も取り入れることをおすすめします。
また、意思・情報の発信が一方通行の勉強ツールなので、疑問や不明点が出てきても質問をすることができません。
テレビ英会話スクールや英会話教室のように「もう少しゆっくり話してほしい」「この部分についてもう少し詳しく教えてほしい」など、こちらからの要求を講師側伝えることができません。
わからないところは自力で解決するしかありません。
チャンネルのレベルを落としたからといって、同じ内容の講座にはなっていないので、講座内容を理解できず、復習してもわからないところが残ってしまう状況になっています。
わからない部分が昇華できず積もっていくと、必然的にやる気が落ち、効率も落ちます。
復習してもわからない部分が残るなら、ラジオ講座のチャンネルを変えることを検討しましょう。
テキストは必要?不要?
テキストの購入は必須ではありません。
むしろ、テキストが手元にあることで「後でテキスト見ればいいや」というようにディクテーションが手抜きになる可能性があるので、あまりおすすめしません。
テキストがないと「ディクテーションの答え合わせができない」と不安になるかもしれませんが、自分のレベルにあった講座内容であれば、和訳説明を聞いて自分で答え合わせができるはずです。
単語のつづりがわからないところは、辞書で調べれば解決します。
ディクテーションの空欄が多く、和訳を聴いても文構成を考察できないという状況で、答え合わせが必要レベルであれば、一度、講座のレベルを落としてみるのも手です。
また、時間があるのであれば、テキストを購入するよりも自分で復習兼参考ノートを作成するほうが勉強したことのアウトプットと復習時のテキストにもなります。
インプットとアウトプットの繰り返しが増えるので勉強効率UPにも効果的です。
自分にあったレベルの見つけ方
まず、自分にあったレベルを見つける上で大切なことは、見栄を張らず、無理な背伸びをしないことです。
「英検1級を目指すなら当然一番難しいレベルにしないと!」みたいな焦りが一番危険です。
まったくわからない音の羅列を聞いていても何の意味もありません。
ラジオ英語講座で勉強するなら、少しわからない単語が時々出てくるくらいのレベルを繰り返し聴くことが大切です。
目安としては7~8割程度のディクテーションができる講座を選ぶと効率の良いラジオ英語講座の使い方ができると思います。
自分のレベルにあった講座がどれなのか判断できないときは、ひとつのチャンネルにこだわらず、いくつかのチャンネルを掛け持ちしてみると良いです。
リスニング、ディクテーション、シャドーイング(特にディクテーション)を繰り返しているうちに、自分のレベルが自然とわかってきます。
ラジオ英語講座を使った勉強方法まとめ
ラジオ英語講座の効率的な勉強法は3つ
1.「リスニング(聞く)」、2.「ディクテーション(書く)」、3.「シャドーイング(話す)」
この3つの勉強法を活用すれば、効率的かつ効果的に英語力が身につきます。
ラジオ英語講座の勉強法は、ディクテーションやシャドーイングをすることで意識的にアウトプットとインプットの流れを作り出すことが上達のカギです。
ラジオ英語講座のメリットは
1. 無料で利用できる、2. リピート(反復)学習できる、3.学習予定が自動で作成される
無料で英語学習の基礎、基盤が作成されるので利用しない手はないです。
活用法次第で学習の幅も広がるので、いくらでもレベルアップの可能性があります。
ラジオ英語講座のデメリットは
1. 短期集中的に勉強したい人には向いていない、2.意思の疎通ができない
ラジオ英語講座を利用して勉強する方法はじっくりゆっくりと着実に上達する方法です。
スピード感重視で勉強したい人や勉強したい部分が明確に決まっている人にはむいていません。
また、自分のやる気がある時や、時間に余裕があるときはガンガン進めたいというようにスケジュールにムラがある人にもあまりおすすめできません。
効果がないわけではないので、+αの勉強方法として考えると良いと思います。
疑問の解消法に難があるので、復習後にも疑問が多く残るようであれば、一度講座のレベルを落とすことを考えた方が無難です。
テキストの購入は必要なし
むしろ購入しない方が効率的にも効果的にもUPする見込みがあります。
自分にあったレベルを見つけるポイントは
7~8割程度のディクテーションができる講座を選ぶということです。
ほとんど意味が分からない難しい英語でも、たくさん聞いていれば分かるようになるということは絶対にありません。
また、いつまでも簡単すぎる英語を聞いていても上達の見込みはありません。
少しわからないところがあっても辞書で調べれば解決できる程度のレベルが最適です。