英語学習の方法は様々ありますが、効果の高い方法として「ディクテーション」が知られています。
聞いた英文を書き起こすトレーニングで、
・単語の正確な聞き取り
・順番通りに理解する
・内容をイメージしながら聞く
・先の内容を予想しながら聞く
こうしたことの訓練になる方法です。
この記事では、無料でできるディクテーションの方法を3つ紹介します。
さらに実際に無料でディクテーションをした話も書いています。
なるべくお金を使わず効果的な英語の勉強をしたい人は、是非参考にしてください。
目次
ディクテーションを無料で実践する方法
ディクテーションをやってみたい、でもあまりお金は使いたくない。
わざわざディクテーション用の参考書を買うのは面倒・・・。
その気持ちよくわかります。
なるべくお金を使いたくないというのはおかしいことではありません。
ディクテーションを無料でやってみたいなら、次の3つの方法がおすすめです。
1、アプリ
2、サイト
3、VOD
これらを使えば、無料でディクテーションができます。
1のアプリというのは、ディクテーションに適している英語学習アプリを使う方法です。
アプリによっては月額課金が必要だったりするので、無料でディクテーションをするなら、何でも良いというわけではありません。
2のサイトというのは、英文を聞くことのできるサイトを使ってディクテーションをする方法です。
3のVODはビデオ・オン・デマンドの略で、ネットを使った動画サービスのことです。
映画や海外ドラマを使ってディクテーションするという方法になります。
VODは無料期間をすぎると、月額課金が必要になります。
ただ、サービスによっては30日無料で使えるので、ディクテーションが自分に合っているかどうか、ディクテーションできる英語レベルかどうかを判断できます。
次の項では、それぞれのディクテーションの方法と、おすすめしたいアプリやサイトなどを紹介します。
無料アプリで学習
ディクテーションができるスマホアプリのうち、無料で使用可能ものを2つ紹介したいと思います。
紹介するのは
・ディクトレ
・TED
の2つです。
それぞれ説明します。
ディクトレ
ディクトレは、「英語リスニング無料学習館」というリスニング力をアップさせるサイトをアプリにしたものです。
ディクテーション用の問題が300問以上もあり、長期間続けることができます。
英文は短いものもあり、難しい言葉があまり出てこないので、英語初心者でも使えるアプリになっています。
ループ再生もできるので、じっくり聞くことができます。
ディクトレの最も良いところは、1問1問の解説が丁寧で、例となっている英文のどこに注意すべきなのかをしっかり教えてくれるところです。
ただただ英文を聞いて入力するというわけではなく、どうすればリスニング力がアップするのかを考えてくれているのです。
TED
TEDは簡単に言うと講演会です。
様々な分野のプロが英語でプレゼンを行っており、その内容をネットで見ることができます。
TEDのアプリを使うと、すべてのプレゼンを見ることができます。
このスピーチを使って、ワードなどに英文を書き起こしていくという訓練方法です。
TEDは英語字幕・日本語字幕をつけることができ、字幕をオンにすることで、正しく聞き取れているかをチェックできます。
注意点としては、プロのスピーチなので内容が難しい事が多く、英語レベルが高めの人に向いています。
ある程度聞き取れるけど壁を感じている、という人はチャレンジしてみると良いと思います。
また、ディクテーション用のTEDICTというアプリもあるので、活用すると良いです。
サイトで学習
サイトでディクテーションをするには、英語解説サイトを使います。
英文法の解説サイトではリスニングの勉強ができないことがあるので、どこでも良いわけではありません。
私がおすすめするのは、「英語リスニング無料学習館」です。
ディクテーションできるアプリでも少し紹介しましたが、英語リスニング無料学習館はリスニング力をアップさせることを目的としたサイトです。
例文には会話形式、TOEIC対策、YOUTUBEのインタビュー動画などから抜粋したネイティブの英語などがあり、自分のレベルや目的に合わせて勉強できます。
2020年5月の時点で約600問もの問題が用意されています。
サイト登録などは不要で、アクセスすれば誰でも無料で勉強できます。
VODで学習
VODはビデオ・オン・デマンドの略で、動画配信サービスのことです。
映画や海外ドラマなどを使って英語学習ができます。
一時停止や巻き戻しが可能で、じっくりディクテーションすることができます。
聞いた英語を書くには、紙とペンを使ってもいいですし、ワードやメモ帳などを使ってもOKです。
英語字幕を表示させることで、間違いがあるかを確認します。
吹き替えや日本語字幕もあるので、内容の確認も問題ありません。
なにより他のディクテーションより楽しいというのがメリットですね。
動画サービスによっては無料体験期間があるので、自分がディクテーションできるレベルなのか、ディクテーションが自分に合っているのかを確認できます。
私の無料ディクテーション実践記
実際に、無料でディクテーションを試してみた体験談を書いていきたいと思います。
まず、TOEIC用の問題集についていた、リスニング問題用のCDを使ってディクテーションしてみました。
これは余り続きませんでした。
というのも、TOEIC用の問題文はあまりおもしろいものではないので、飽きてしまいました。
ゆっくり書いているとどんどん先に進んでしまうので、聞き取りより書くことが大変で集中できません。
しかも、聞いた英文が記憶にとどまらず忘れてしまいます。
結局雑音を聞いているのと変わらない状態に・・・。
紙とペンを用意するのもちょっと面倒くさいというのもあります。
次に、サイトとアプリを使ってみました。
「英語リスニング無料学習館」と「ディクトレ」です。
どちらもディクテーションをするのに特化したものなので、使いやすいです。
しかし、内容があまり面白くないです。
しかも問題数は限られているので、一通り終わってしまったらその先はどうすれば?とも思います。
アプリは移動中にできるという利点があるのでまだ良いのですが、ガッツリ勉強するのには向いていないと思います。
スマホをいじっている状態では、LINEの連絡や電話、周りのことなどを意識して、どうしても集中できなかったです。
そこで、VODの動画で英語字幕を使ってセリフを書き起こすことにしました。
映画や海外ドラマなら、楽しんでみることができるので続けやすいからです。
私が使ったのはHuluで、2週間の無料期間があります。
英語字幕でセリフを確認できるので、スクリプトと呼ばれるセリフ集を用意する必要がありません。
動画の一時停止や巻き戻しも、キーボードのキー1つですぐにできますし、面倒な動作がないのがとても良いです。
さらに、リアルな英会話を勉強することもできるので、即効性があると思いました。
結果的に、最も長続きしたのは、VODでディクテーションする方法です。
無料期間中にたっぷりと映画を楽しみながら勉強できました。
なんでも聞き取れるほどにはなっていませんが、聞き取れる単語や言い回しが増えたのは実感できました。
オススメのディクテーションのやり方
ここからは、自分が体験してきたディクテーションのうち、オススメしたい方法を紹介したいと思います。
体験談でも触れましたが、VODの英語字幕を使って、映画や海外ドラマを見ながらディクテーションする方法をおすすめします。
紙とペンではなく、キーボードを使ってメモ帳にタイピングしました。
手で書くより早く入力できるので、紙に書くよりセリフについていくのが楽です。
タッチタイピングができると、画面から視線がほとんど動かないので、映画を楽しむ余裕があります。
タッチタイピングができない人もタイピング練習になるので、この方法は一石二鳥だと思いますよ。
楽しくじっくり集中してリアルな英語が学べるので、VODのディクテーションが一番おすすめしたい方法です。
無料期間を利用すれば、タダでガッツリとディクテーションできるので、かなり良い方法だと思います。